Diablo3のストーリー 第二章 「罪悪戦争」
Diablo3が出る前に明らかになっていることをまとめていますが
ゲーム内だけでなく小説や、その他いろいろな情報を統合したものですので
今後、設定が変更する可能性がありますのでご注意ください。
またDiablo3のストーリーに関してネタバレになる危険性がございますので
自己責任でお願いいたします
〜Diablo1以前の物語〜
「大いなる闘争」
「罪悪戦争」←ココ
「暗黒流刑」
〜Diablo1〜
〜Diablo2〜
〜Diablo3〜
第二章「罪悪戦争」(Sin War)
大いなる戦争(The Great Conflict)の延長上に起きた戦争であり
人間界(サンクチュアリ)を舞台にした天界と地獄との戦いであります。

サンクチュアリにおける罪悪戦争
トリウン教とカテドラルオブライト教は、人類の支配権をめぐって争っていましたが
戦争の火ぶたが切られることはなく、均衡は不安定ながら保たれていました。
というのも、争いによって天界の注目を引くことは望ましくなかったからです。
しかし、再びネファレムを我が物にしようとするリリスが戻ってくると均衡が崩れました。
リリスは彼女の野望を達成するために、特別な力に目覚めた人間を探しだして
手中に置こうと、高貴な人で、教団からの亡命者「リリア(Lylia)」に化けました。
リリスは「ウルディシアン(Uldyssian)」を見つけ、2つの教団の争いに辟易していると言いました。
ウルディシアンとはネファレム世代の次の世代の人間であり
平凡な農夫でしたが、強大なる潜在能力を持っていることにリリスは気付いていました。
ウルディシアンはリリアの助けのもと「エダイレム(Edyrem)」という市民兵団を結成し
両教団の争いをやめさせることにしました。

ウルディシアン
ルシオンはこの強力な力を秘めた人間に気付き、亡き者にしようと司祭を送り込みましたが
リリアがすでにいることに気づかず、逆に打ちのめされることとなりました。
その知らせを受けたルシオンはリリスの帰還を知り、
彼の部下を再びウルディシアンのところに送り込みました。
より強力な部隊を送り込んだはずでしたが、またもやリリアに敗北を喫してしまいました。
身の危険を感じたウルディシアンはリリアと一緒に町を出ました。
しかしルシオンが放った魔法によって、リリアの化けの皮が剥がれてしまいました。
リリアの恐ろしい正体にウルディシアンは恐れおののきました。
リリア(リリス)はいとも簡単に、農夫であるウルディシアンに重傷をあたえ立ち去ったのでした。
傷を負ったウルディシアンでしたが、見事に復活し仲間たちとともに
身を潜めるために「トラヤン・ジャングル(Torajan Jungles)」のジャングルへ向かいました
(Diablo2 ACT3の町クラスト(Kurast)の南東に位置し、Diablo3の職業Witch Doctorの出身地でもある)
一方、リリスはウルディシアンの幼馴染の「セレンシア(Serenthia)」の身体を乗っ取ることにしました。
ウルディシアンを励ますふりをして、リリスは再びウルディシアンの信頼を得ることに成功したのです。
ちょうどこの時、ウルディシアンはラズマと一緒にワールドストーンへ旅立つことになっていました。
ウルディシアンの留守の間、リリスはエダイレムの中でも、より傑出した人に取り入って
ウルディシアンに反旗を翻すようにそそのかしました。
ウルディシアンが戻った時、彼は捕らえられ殺されそうになりましたが
仲間で親友である「アチリオス(Achilios)」によって救出され、
セレンシアの身体からリリスを追い出しました。
ウルディシアンたちは気は熟したとばかりに、トリウン教とルシオンへの攻撃をはじめました。
幾多の犠牲を払いながら進んでいった一行ですが、ルシオン自身が戦いに参加した途端に
大勢の仲間が灰にされてしまい、絶体絶命の危機に陥りました。
そしてルシオンが放った矢がウルディシアンの親友であるアチリオスを貫いたとき
同士の死を目撃したウルディシアンの怒りが爆発し、とうとう真の力に目覚めました。
ルシオンはついに、ウルディシアンの本当の姿を目撃しました。
蹄のある足に3つの尻尾、分厚い鱗に覆われた爬虫類のような恐ろしい悪魔が立っていたのです。
強力な悪魔であるルシオンをもってしても、ウルディシアンのパワーにねじ伏せられてしまいました。
ルシオンが死ぬ寸前にとった最後の行動は''農夫''に服従し従うことを約束するというものでした。
ルシオンを殺しはしませんでしたが、ウルディシアンはこの悪魔を取るに足らないものと思いました。
ルシオンはこうして消え去ったのです。
同じ頃、計画を阻止されたリリスは、兄弟であり、敗北したトリウン教の教祖であるルシオンに化けて
トリウン教徒を操ろうとしました。リリスは意図的に理性の無い無謀な行動をトリウン教徒にさせ
トリウン教徒たちの秩序を破壊しました。トリウン教徒たちはエダイレムへの抵抗をコントロールされました。
リリスのこの行動がエダイレムたちを助けることになりました。
リリスはウルディシアンを服従させる最後の手段として、ウルディシアン以外のエダイレムのメンバーを
トリウンの最後の要塞である大寺院を破壊して生き埋めにしようと考えました。
しかし、その試みは失敗に終わりリリスは打ちのめされ、逆に寺院の破片に押しつぶされました。
ルシオンとトリウン教団を破壊し、リリスを倒すという勝利をウルディシアンたちは収めました。
ですが、リリスは死んだと見せかけただけで、かろうじて生きており脱出しました。
しかしウルディシアンは騙せても、イナリウスは騙されていませんでした。
イナリウスはリリスの前に現れると再び虚空へと追放したのです。
一方、ウルディシアンですが、残る最後はカテドラルオブライト教でした。
しかし、時間はそう残されていなかったのです。
というのも親友であるラズマから、
天界がサンクチュアリに気付き今にでも攻め込んできそうだと聞いていたからです。
ウルディシアンは目前の戦いよりも、サンクチュアリを守る方が先決だと思いました。
そこでイナリウスの実の息子であるラズマは、父であるイナリウスに同盟を申し込んだのです。
しかしウルディシアンに倒されるのではないかと恐れ続けたイナリウスは、既に狂っており
ウルディシアンやエダイレムを倒すことより、
サンクチュアリを守ることがより重要だと理解できませんでした。
敵方に味方している息子を見て怒り狂ったイナリウスはラズマを母親と同じく虚空へと追放しました。
ウルディシアン一行は同盟をあきらめカテドラルオブライト教に攻め込み、戦いがはじまりました。
イナリウスは塔から飛び降り、ウルディシアンたちと対面しました。
イナリウスは天使である自分の、圧倒させるような姿を
エダイレムたちに見せつけ、寝返るように仕向けました。
ウルディシアンは圧倒されそうなエダイレムたちに
自分たちの結束を思い出させ信念を呼び戻しました。
両者は一対一になり、魔法で交戦をはじめました。
ワールドストーンと繋がることで、並の天使より強力になったイナリウスでしたが
ウルディシアンも負けていません。
自分に引けをとらないウルディシアンにイナリウスは自信を失くし、
徐々にウルディシアンが優勢になりました。
その時、天空が裂け上空から無数の天使の軍勢がついに降り立ってきました。

地上へ降り立つ無数の天使達
憤怒のイナリウスはどんな犠牲を払っても
ウルディシアンを倒すことだけ考え、天使の軍勢を無視しました。
ウルディシアンは天使の軍勢に気をとられており、イナリウスはチャンスを手にしたのです。
イナリウスはウルディシアンをつかみ、最後の一撃を加えようとしたときです
ウルディシアンの身体がエネルギーで満ち溢れると、
彼はワールドストーンをイナリウスから切り離したのです。
ワールドストーンの力を失ったイナリウスはみるみるうちに弱まり、ウルディシアンに敗北しました。
しかし、事態は最悪の展開に変わっていました。
地面が割れ、地獄の悪魔たちが地上にあらわれましたのです。
終わりのない戦争がサンクチュアリにやってきたことを意味していました。

地面から現れた悪魔
ウルディシアンたちが住む世界(サンクチュアリ)は、これから破壊されることは分かりきっていましたし
ウルディシアンができることは何もありませんでした。

天使と悪魔の終わりなき戦い
目の前の現実にウルディシアンは挫けそうになりました。
しかし、ウルディシアンは自分には何かできるはずだと信じることによって自分を克服し
「やめろ」と言葉を発すると、天界軍と地獄軍の動きが完全に止まりました。
ウルディシアンは持っている限りの力を使って悪魔と天使を元の世界へと戻すことに成功しました。
サンクチュアリを救ったウルディシアンでしたが
これまでの敵や友人に起きた流血の数々のことを思い出すと
彼のパワーは自身の限界を超えサンクチュアリに解き放たれてしまいました。
混沌のエネルギーは10倍にも膨れ上がり、
大地が震え、混沌が飛び散っていることを目にしたウルディシアンは
なんとかこれを自分の中に抑え込もうとし、成功しました。
ですが、このパワーを抑えこみ続けることは難しく、どこかで解き放たなければいけないと思いました
しかし、どこで解き放つ場所があるのでしょうか見当もつきません。
その時です、どこからともなく何者かの声がウルディシアンに語りかけ
そのパワーを解き放つに最適な場所を教えたのです。
ウルディシアンは微笑み、承諾しました。
まばゆいばかりの光の爆発と共に、この世界と愛する人々のため、ウルディシアンは自分を犠牲にしました。
この出来事のあと、ウルディシアンの弟「メンデルン(Mendeln)」は自分の傷と痛みが癒えていることに気づき
また、ルシオンの矢で死んだはずのアチリオスが歩いてくることにも気付きました。
ウルディシアンの類まれなパワーによって生き返ったのでした。

トランオウル
さて、ウルディシアンにささやいた者の正体は「トランオウル(Trag'Oul)」でした。
トランオウルとはドラゴンのような姿をした神秘的な存在であり
また、天界と地獄のバランスを維持しサンクチュアリを守護する存在でもあります。
いままでトランオウルと接触できた者はめったにないのですが、初めて接触したのはラズマでした。
ラズマはトランオウルへ弟子入りし、
天界と地獄の均衡やワールドストーンや世界の創造について学びました。
次にトランオウルと遭遇し弟子入りしたのはウルディシアンの弟であるメンデルンでした。
ラズマが指導者となりメンデルンを指導したのでした。
(Diablo2に登場するネクロマンサーはラズマ教徒と呼ばれるが、
これはラズマが開祖となった宗教だからである。
トランオウルから魔法を教わったラズマがその教えを広めるためにつくったのだ。
また、ネクロマンサー専用のアイテムとしてトランオウルの名がついたセットアイテムがあった。)

サンクチュアリを支えるトランオウル(Diablo3公式サイトより)
話を戻します。
ネファレム(人間)たちが勝ち取ったネファレム国家(サンクチュアリ,人間界)の運命について
天界の天使評議会では討論が行われていました。
サンクチュアリを発見した時は、評議会はこれを破壊するという計画で攻め込みました。
というのも評議員の一人である大天使「インペリウス(Imperius)」が強く要望したからです。

インペリウス
性別は男性 武勇の大天使(Archangel of Valor)
高貴な赤いローブと光り輝く鎧をまとう
天界軍の指揮官で、評議会のリーダー
しかし、一連の出来事を受けて、天使評議会5人は最終的に投票により運命を決めることにしました。
サンクチュアリの存在に反対する一番の理由は、サンクチュアリを保護する一番の理由でもありました。
人間たちは天使と悪魔の血をひいており、両方を凌駕する力を秘めていましたし、
大いなる闘争において強力な味方になる可能性もまた、持っていたからです。
インペリウスは、人間を悪魔の血をひく忌まわしいものとして、サンクチュアリの「破壊」に一票を投じ
大天使「アウリエル(Auriel)」は人間たちの生きる権限を支持し「存続」に票を投じ
大天使「イスエラエル(Itherael)」も同じく、人間にチャンスを与えると「存続」に票を入れました。

アウリエル
性別は女性 希望の大天使(Archangel of Hope)
柔らかな青いローブに身を包む
愛と共感の感情を体現する天使で、激励と聡明さによって天使評議会をまとめる

イスエラエル
性別は不明 命運の大天使(Archangel of Fate)
灰色のローブに身を包む
命運をつかさどる彼をもってしても人間の行く末は分かり得なかった
大天使「マルサエル(Malthael)」は無関係だと棄権しました。
そして最後の票を投じたのは大天使「ティラエル(Tyrael)」でした。

マルサエル
性別は男性 賢明の大天使(Archangel of of Wisdom)
黒い鎧と黒いローブを身にまとう天界一の知識人
世界の真理と本質のことを常に考え、全ての生物を愛す天使であったが
ワールドストーンが盗まれたことにより心の平穏が乱れ、ふさぎこみがちになり痩せ細った

ティラエル
性別は男性 正義の大天使(Archangel of Justice)
黄金のローブと鎧を身にまとう
イナリウスは実の弟
ティラエルはサンクチュアリ進撃前にはインペリウス側におり
どちらにしろ結果として人間は滅びることになるであろうし
サンクチュアリ存続に反対票を入れるものと思われていました。
が、その後、ティラエルは人間という存在に衝撃を受け心変わりをしていたのです。
評議会メンバーに向かってティラエルはこう言いました
「それは育ち…成長した…誰も測れなかったほどに、誰も予想できなかったほどに!
サンクチュアリと呼ぶこの地は、私自身が「忌まわしい物」と呼び
我々が未だかつて見たことがない者を生むほどまでに成長していた。
(インペリウスが何か言おうとする前にティラエルは続けた)
しかし「忌まわしい物」は苦労を感じないし、互いに善悪に分かれて闘うこともない
そして…そいつらは…そいつらは自分たちの自由意志によって…選ぶ…
そう…他人のためにあんな素晴らしい自己犠牲を選び決行することはない…
「忌まわしい物」と呼んだが…間違っていた!
私は人間に一票を投じる…人間がどうなるか見届けたい…驚きを持って見届けたいのだ」
ウルディシアンの自己犠牲に心打たれたティラエルは人間に可能性を見出し一票を投じたのでした。
投票結果は「サンクチュアリ存続」に賛成3票、反対1票となり
結果として、サンクチュアリの存続を認めるということになりました。
(この評議会でのやりとりの詳細は「インペリウスとティラエルの関係」にて書いております。)
地獄の大将であるメフィストは、天使評議会に休戦協定を申し入れました。
裏切り者の大天使イナリウスの身柄と引換に
サンクチュアリには手を出さないというもので、天使評議会はこれを受け入れました。
(Diablo1のストーリーブックでは、悪魔に渡されたイナリウスはメフィストから翼をもぎ取られ、体中を引き裂かれた。その後に、かつて誇っていた美貌が無残になった姿を永遠に見続けさせるため、まぶたを切り落とされて全面鏡張りの部屋に鎖でつながれ監禁されていることになっている。同時に捕まった彼の部下たちも翼をもぎ取られ悪魔の姿へと改造され、以前の天使の時代を思い出すたびに嘆き怒りの声をあげて自分より下級の悪魔に八つ当たりするようになった。それはDiablo1のカタコンベから登場するオーバーロードの元となったと書かれている。ブッチャーのようなアイツ。)
サンクチュアリは誰からも干渉されず人間の手に委ねられることとなりました。
しかし人間そのものの処遇については意見が分かれました。
アウリエルは人間がウルディシアンの自己犠牲を覚えておくべきだと主張しましたが
インペリウスは反対しました。メフィストも反対しました。
人間が成長するならば最初からやり直さねばならないと言ったのです。
イスエラエルもメフィストに同意しました。ティラエルも同意しました。
人間が最初からやり直すために、自らの力に気付く者があらわれないように
ネファレム世代(ラズマなど)を除く、すべての人間の記憶を消すことを条件に、
サンクチュアリの存続が天使評議会で決定されました。
天使評議会はサンクチュアリを争い以前の状態に戻し、全ての人間の記憶も書き換えられました。
しかし一人だけ記憶が元に戻った人間がいました。ウルディシアンの弟メンデルンです。
実はトランオウルがウルディシアンの弟メンデルンの記憶を戻してあげたのです。
ウルディシアンの自己犠牲を思い出させるためであり、メンデルンはその後
彼の知識と世界のバランスを弟子たちに伝えて行きました。
こうしてサンクチュアリ(人間界)は
天界と地獄との間で起きている「大いなる闘争」からははずれることとなりました。
かに見えたのです…
「大いなる闘争」
「罪悪戦争」
「暗黒流刑」←次
さぁここまで読んだアナタ
あらためてイントロトレイラーを見てみましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=Y9mUe5vHYzs
どれが誰か、何が起きているのか手に取るように分かりましたね?
どうです、ディアブロの世界がより楽しくなってきたでしょう?
参考文献 & 翻訳の助けとなったサイト
Diablo wikia
http://diablo.wikia.com/wiki/Diablo_Wiki
diablowiki
http://www.diablowiki.com/Diablo_III_Wiki
Tamon's Diablo Page(Diablo1のストーリー、クエストが全て分かります)
http://www.sonicwing.com/tamon/diablo/diablo1/index.html
なるべく忠実に訳しておりますので文章としては読みにくいかもしれませんがご了承ください。
さらにネイティブではありませんので、誤訳など多数あるとは思います。
ですので、優しく指摘していただけると助かります。
少しでも皆さまにDiabloの世界観が分かっていただけるように未熟者ではございますが頑張りたいと思います。
ゲーム内だけでなく小説や、その他いろいろな情報を統合したものですので
今後、設定が変更する可能性がありますのでご注意ください。
またDiablo3のストーリーに関してネタバレになる危険性がございますので
自己責任でお願いいたします
〜Diablo1以前の物語〜
「大いなる闘争」
「罪悪戦争」←ココ
「暗黒流刑」
〜Diablo1〜
〜Diablo2〜
〜Diablo3〜
第二章「罪悪戦争」(Sin War)
大いなる戦争(The Great Conflict)の延長上に起きた戦争であり
人間界(サンクチュアリ)を舞台にした天界と地獄との戦いであります。

サンクチュアリにおける罪悪戦争
トリウン教とカテドラルオブライト教は、人類の支配権をめぐって争っていましたが
戦争の火ぶたが切られることはなく、均衡は不安定ながら保たれていました。
というのも、争いによって天界の注目を引くことは望ましくなかったからです。
しかし、再びネファレムを我が物にしようとするリリスが戻ってくると均衡が崩れました。
リリスは彼女の野望を達成するために、特別な力に目覚めた人間を探しだして
手中に置こうと、高貴な人で、教団からの亡命者「リリア(Lylia)」に化けました。
リリスは「ウルディシアン(Uldyssian)」を見つけ、2つの教団の争いに辟易していると言いました。
ウルディシアンとはネファレム世代の次の世代の人間であり
平凡な農夫でしたが、強大なる潜在能力を持っていることにリリスは気付いていました。
ウルディシアンはリリアの助けのもと「エダイレム(Edyrem)」という市民兵団を結成し
両教団の争いをやめさせることにしました。

ウルディシアン
ルシオンはこの強力な力を秘めた人間に気付き、亡き者にしようと司祭を送り込みましたが
リリアがすでにいることに気づかず、逆に打ちのめされることとなりました。
その知らせを受けたルシオンはリリスの帰還を知り、
彼の部下を再びウルディシアンのところに送り込みました。
より強力な部隊を送り込んだはずでしたが、またもやリリアに敗北を喫してしまいました。
身の危険を感じたウルディシアンはリリアと一緒に町を出ました。
しかしルシオンが放った魔法によって、リリアの化けの皮が剥がれてしまいました。
リリアの恐ろしい正体にウルディシアンは恐れおののきました。
リリア(リリス)はいとも簡単に、農夫であるウルディシアンに重傷をあたえ立ち去ったのでした。
傷を負ったウルディシアンでしたが、見事に復活し仲間たちとともに
身を潜めるために「トラヤン・ジャングル(Torajan Jungles)」のジャングルへ向かいました
(Diablo2 ACT3の町クラスト(Kurast)の南東に位置し、Diablo3の職業Witch Doctorの出身地でもある)
一方、リリスはウルディシアンの幼馴染の「セレンシア(Serenthia)」の身体を乗っ取ることにしました。
ウルディシアンを励ますふりをして、リリスは再びウルディシアンの信頼を得ることに成功したのです。
ちょうどこの時、ウルディシアンはラズマと一緒にワールドストーンへ旅立つことになっていました。
ウルディシアンの留守の間、リリスはエダイレムの中でも、より傑出した人に取り入って
ウルディシアンに反旗を翻すようにそそのかしました。
ウルディシアンが戻った時、彼は捕らえられ殺されそうになりましたが
仲間で親友である「アチリオス(Achilios)」によって救出され、
セレンシアの身体からリリスを追い出しました。
ウルディシアンたちは気は熟したとばかりに、トリウン教とルシオンへの攻撃をはじめました。
幾多の犠牲を払いながら進んでいった一行ですが、ルシオン自身が戦いに参加した途端に
大勢の仲間が灰にされてしまい、絶体絶命の危機に陥りました。
そしてルシオンが放った矢がウルディシアンの親友であるアチリオスを貫いたとき
同士の死を目撃したウルディシアンの怒りが爆発し、とうとう真の力に目覚めました。
ルシオンはついに、ウルディシアンの本当の姿を目撃しました。
蹄のある足に3つの尻尾、分厚い鱗に覆われた爬虫類のような恐ろしい悪魔が立っていたのです。
強力な悪魔であるルシオンをもってしても、ウルディシアンのパワーにねじ伏せられてしまいました。
ルシオンが死ぬ寸前にとった最後の行動は''農夫''に服従し従うことを約束するというものでした。
ルシオンを殺しはしませんでしたが、ウルディシアンはこの悪魔を取るに足らないものと思いました。
ルシオンはこうして消え去ったのです。
同じ頃、計画を阻止されたリリスは、兄弟であり、敗北したトリウン教の教祖であるルシオンに化けて
トリウン教徒を操ろうとしました。リリスは意図的に理性の無い無謀な行動をトリウン教徒にさせ
トリウン教徒たちの秩序を破壊しました。トリウン教徒たちはエダイレムへの抵抗をコントロールされました。
リリスのこの行動がエダイレムたちを助けることになりました。
リリスはウルディシアンを服従させる最後の手段として、ウルディシアン以外のエダイレムのメンバーを
トリウンの最後の要塞である大寺院を破壊して生き埋めにしようと考えました。
しかし、その試みは失敗に終わりリリスは打ちのめされ、逆に寺院の破片に押しつぶされました。
ルシオンとトリウン教団を破壊し、リリスを倒すという勝利をウルディシアンたちは収めました。
ですが、リリスは死んだと見せかけただけで、かろうじて生きており脱出しました。
しかしウルディシアンは騙せても、イナリウスは騙されていませんでした。
イナリウスはリリスの前に現れると再び虚空へと追放したのです。
一方、ウルディシアンですが、残る最後はカテドラルオブライト教でした。
しかし、時間はそう残されていなかったのです。
というのも親友であるラズマから、
天界がサンクチュアリに気付き今にでも攻め込んできそうだと聞いていたからです。
ウルディシアンは目前の戦いよりも、サンクチュアリを守る方が先決だと思いました。
そこでイナリウスの実の息子であるラズマは、父であるイナリウスに同盟を申し込んだのです。
しかしウルディシアンに倒されるのではないかと恐れ続けたイナリウスは、既に狂っており
ウルディシアンやエダイレムを倒すことより、
サンクチュアリを守ることがより重要だと理解できませんでした。
敵方に味方している息子を見て怒り狂ったイナリウスはラズマを母親と同じく虚空へと追放しました。
ウルディシアン一行は同盟をあきらめカテドラルオブライト教に攻め込み、戦いがはじまりました。
イナリウスは塔から飛び降り、ウルディシアンたちと対面しました。
イナリウスは天使である自分の、圧倒させるような姿を
エダイレムたちに見せつけ、寝返るように仕向けました。
ウルディシアンは圧倒されそうなエダイレムたちに
自分たちの結束を思い出させ信念を呼び戻しました。
両者は一対一になり、魔法で交戦をはじめました。
ワールドストーンと繋がることで、並の天使より強力になったイナリウスでしたが
ウルディシアンも負けていません。
自分に引けをとらないウルディシアンにイナリウスは自信を失くし、
徐々にウルディシアンが優勢になりました。
その時、天空が裂け上空から無数の天使の軍勢がついに降り立ってきました。

地上へ降り立つ無数の天使達
憤怒のイナリウスはどんな犠牲を払っても
ウルディシアンを倒すことだけ考え、天使の軍勢を無視しました。
ウルディシアンは天使の軍勢に気をとられており、イナリウスはチャンスを手にしたのです。
イナリウスはウルディシアンをつかみ、最後の一撃を加えようとしたときです
ウルディシアンの身体がエネルギーで満ち溢れると、
彼はワールドストーンをイナリウスから切り離したのです。
ワールドストーンの力を失ったイナリウスはみるみるうちに弱まり、ウルディシアンに敗北しました。
しかし、事態は最悪の展開に変わっていました。
地面が割れ、地獄の悪魔たちが地上にあらわれましたのです。
終わりのない戦争がサンクチュアリにやってきたことを意味していました。

地面から現れた悪魔
ウルディシアンたちが住む世界(サンクチュアリ)は、これから破壊されることは分かりきっていましたし
ウルディシアンができることは何もありませんでした。

天使と悪魔の終わりなき戦い
目の前の現実にウルディシアンは挫けそうになりました。
しかし、ウルディシアンは自分には何かできるはずだと信じることによって自分を克服し
「やめろ」と言葉を発すると、天界軍と地獄軍の動きが完全に止まりました。
ウルディシアンは持っている限りの力を使って悪魔と天使を元の世界へと戻すことに成功しました。
サンクチュアリを救ったウルディシアンでしたが
これまでの敵や友人に起きた流血の数々のことを思い出すと
彼のパワーは自身の限界を超えサンクチュアリに解き放たれてしまいました。
混沌のエネルギーは10倍にも膨れ上がり、
大地が震え、混沌が飛び散っていることを目にしたウルディシアンは
なんとかこれを自分の中に抑え込もうとし、成功しました。
ですが、このパワーを抑えこみ続けることは難しく、どこかで解き放たなければいけないと思いました
しかし、どこで解き放つ場所があるのでしょうか見当もつきません。
その時です、どこからともなく何者かの声がウルディシアンに語りかけ
そのパワーを解き放つに最適な場所を教えたのです。
ウルディシアンは微笑み、承諾しました。
まばゆいばかりの光の爆発と共に、この世界と愛する人々のため、ウルディシアンは自分を犠牲にしました。
この出来事のあと、ウルディシアンの弟「メンデルン(Mendeln)」は自分の傷と痛みが癒えていることに気づき
また、ルシオンの矢で死んだはずのアチリオスが歩いてくることにも気付きました。
ウルディシアンの類まれなパワーによって生き返ったのでした。

トランオウル
さて、ウルディシアンにささやいた者の正体は「トランオウル(Trag'Oul)」でした。
トランオウルとはドラゴンのような姿をした神秘的な存在であり
また、天界と地獄のバランスを維持しサンクチュアリを守護する存在でもあります。
いままでトランオウルと接触できた者はめったにないのですが、初めて接触したのはラズマでした。
ラズマはトランオウルへ弟子入りし、
天界と地獄の均衡やワールドストーンや世界の創造について学びました。
次にトランオウルと遭遇し弟子入りしたのはウルディシアンの弟であるメンデルンでした。
ラズマが指導者となりメンデルンを指導したのでした。
(Diablo2に登場するネクロマンサーはラズマ教徒と呼ばれるが、
これはラズマが開祖となった宗教だからである。
トランオウルから魔法を教わったラズマがその教えを広めるためにつくったのだ。
また、ネクロマンサー専用のアイテムとしてトランオウルの名がついたセットアイテムがあった。)

サンクチュアリを支えるトランオウル(Diablo3公式サイトより)
話を戻します。
ネファレム(人間)たちが勝ち取ったネファレム国家(サンクチュアリ,人間界)の運命について
天界の天使評議会では討論が行われていました。
サンクチュアリを発見した時は、評議会はこれを破壊するという計画で攻め込みました。
というのも評議員の一人である大天使「インペリウス(Imperius)」が強く要望したからです。

インペリウス
性別は男性 武勇の大天使(Archangel of Valor)
高貴な赤いローブと光り輝く鎧をまとう
天界軍の指揮官で、評議会のリーダー
しかし、一連の出来事を受けて、天使評議会5人は最終的に投票により運命を決めることにしました。
サンクチュアリの存在に反対する一番の理由は、サンクチュアリを保護する一番の理由でもありました。
人間たちは天使と悪魔の血をひいており、両方を凌駕する力を秘めていましたし、
大いなる闘争において強力な味方になる可能性もまた、持っていたからです。
インペリウスは、人間を悪魔の血をひく忌まわしいものとして、サンクチュアリの「破壊」に一票を投じ
大天使「アウリエル(Auriel)」は人間たちの生きる権限を支持し「存続」に票を投じ
大天使「イスエラエル(Itherael)」も同じく、人間にチャンスを与えると「存続」に票を入れました。

アウリエル
性別は女性 希望の大天使(Archangel of Hope)
柔らかな青いローブに身を包む
愛と共感の感情を体現する天使で、激励と聡明さによって天使評議会をまとめる

イスエラエル
性別は不明 命運の大天使(Archangel of Fate)
灰色のローブに身を包む
命運をつかさどる彼をもってしても人間の行く末は分かり得なかった
大天使「マルサエル(Malthael)」は無関係だと棄権しました。
そして最後の票を投じたのは大天使「ティラエル(Tyrael)」でした。

マルサエル
性別は男性 賢明の大天使(Archangel of of Wisdom)
黒い鎧と黒いローブを身にまとう天界一の知識人
世界の真理と本質のことを常に考え、全ての生物を愛す天使であったが
ワールドストーンが盗まれたことにより心の平穏が乱れ、ふさぎこみがちになり痩せ細った

ティラエル
性別は男性 正義の大天使(Archangel of Justice)
黄金のローブと鎧を身にまとう
イナリウスは実の弟
ティラエルはサンクチュアリ進撃前にはインペリウス側におり
どちらにしろ結果として人間は滅びることになるであろうし
サンクチュアリ存続に反対票を入れるものと思われていました。
が、その後、ティラエルは人間という存在に衝撃を受け心変わりをしていたのです。
評議会メンバーに向かってティラエルはこう言いました
「それは育ち…成長した…誰も測れなかったほどに、誰も予想できなかったほどに!
サンクチュアリと呼ぶこの地は、私自身が「忌まわしい物」と呼び
我々が未だかつて見たことがない者を生むほどまでに成長していた。
(インペリウスが何か言おうとする前にティラエルは続けた)
しかし「忌まわしい物」は苦労を感じないし、互いに善悪に分かれて闘うこともない
そして…そいつらは…そいつらは自分たちの自由意志によって…選ぶ…
そう…他人のためにあんな素晴らしい自己犠牲を選び決行することはない…
「忌まわしい物」と呼んだが…間違っていた!
私は人間に一票を投じる…人間がどうなるか見届けたい…驚きを持って見届けたいのだ」
ウルディシアンの自己犠牲に心打たれたティラエルは人間に可能性を見出し一票を投じたのでした。
投票結果は「サンクチュアリ存続」に賛成3票、反対1票となり
結果として、サンクチュアリの存続を認めるということになりました。
(この評議会でのやりとりの詳細は「インペリウスとティラエルの関係」にて書いております。)
地獄の大将であるメフィストは、天使評議会に休戦協定を申し入れました。
裏切り者の大天使イナリウスの身柄と引換に
サンクチュアリには手を出さないというもので、天使評議会はこれを受け入れました。
(Diablo1のストーリーブックでは、悪魔に渡されたイナリウスはメフィストから翼をもぎ取られ、体中を引き裂かれた。その後に、かつて誇っていた美貌が無残になった姿を永遠に見続けさせるため、まぶたを切り落とされて全面鏡張りの部屋に鎖でつながれ監禁されていることになっている。同時に捕まった彼の部下たちも翼をもぎ取られ悪魔の姿へと改造され、以前の天使の時代を思い出すたびに嘆き怒りの声をあげて自分より下級の悪魔に八つ当たりするようになった。それはDiablo1のカタコンベから登場するオーバーロードの元となったと書かれている。ブッチャーのようなアイツ。)
サンクチュアリは誰からも干渉されず人間の手に委ねられることとなりました。
しかし人間そのものの処遇については意見が分かれました。
アウリエルは人間がウルディシアンの自己犠牲を覚えておくべきだと主張しましたが
インペリウスは反対しました。メフィストも反対しました。
人間が成長するならば最初からやり直さねばならないと言ったのです。
イスエラエルもメフィストに同意しました。ティラエルも同意しました。
人間が最初からやり直すために、自らの力に気付く者があらわれないように
ネファレム世代(ラズマなど)を除く、すべての人間の記憶を消すことを条件に、
サンクチュアリの存続が天使評議会で決定されました。
天使評議会はサンクチュアリを争い以前の状態に戻し、全ての人間の記憶も書き換えられました。
しかし一人だけ記憶が元に戻った人間がいました。ウルディシアンの弟メンデルンです。
実はトランオウルがウルディシアンの弟メンデルンの記憶を戻してあげたのです。
ウルディシアンの自己犠牲を思い出させるためであり、メンデルンはその後
彼の知識と世界のバランスを弟子たちに伝えて行きました。
こうしてサンクチュアリ(人間界)は
天界と地獄との間で起きている「大いなる闘争」からははずれることとなりました。
かに見えたのです…
「大いなる闘争」
「罪悪戦争」
「暗黒流刑」←次
さぁここまで読んだアナタ
あらためてイントロトレイラーを見てみましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=Y9mUe5vHYzs
どれが誰か、何が起きているのか手に取るように分かりましたね?
どうです、ディアブロの世界がより楽しくなってきたでしょう?
参考文献 & 翻訳の助けとなったサイト
Diablo wikia
http://diablo.wikia.com/wiki/Diablo_Wiki
diablowiki
http://www.diablowiki.com/Diablo_III_Wiki
Tamon's Diablo Page(Diablo1のストーリー、クエストが全て分かります)
http://www.sonicwing.com/tamon/diablo/diablo1/index.html
なるべく忠実に訳しておりますので文章としては読みにくいかもしれませんがご了承ください。
さらにネイティブではありませんので、誤訳など多数あるとは思います。
ですので、優しく指摘していただけると助かります。
少しでも皆さまにDiabloの世界観が分かっていただけるように未熟者ではございますが頑張りたいと思います。
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